ようやく開設しました・風の森秋津穂807
散々っぱら「やれ」「はよやれ」と言われて約1年。
ようやっと開設しました。ワー
開設作業だけで満足するいつものやつにならないように、がんばります。
主に、食べ物、飲み物について、全く客観的でない自分が感じた主観100%の感想を述べたり、
美味しかったものを紹介したり、
楽しかったことをレポしたり、
飲食業というものについてだるーく書いたり、
体重の増減に一喜一憂するブログになるかと思います。
さて、お酒について。
先日飲んだ美味しいお酒をご紹介してみようと思います。
※こんなことしているから太るんです
奈良県は油長酒造(ゆちょう酒造)さんの有名な品種
「風の森」
新作飲んできましたー。
☆お酒情報
風の森 秋津穂 807 試験醸造
720ml 1,375円(税込)※正規店参考価格
つい先日まで働いていた
「和醸良酒〇たけ(まるたけ)」
用事があり寄った際に、ご飯食べてけ〜車じゃないならこれ飲んでけ〜と
頂いたものです。しかも半合も! 太っ腹〜
因みにその時「夜ご飯」として出てきたものがこちら。
私、ここで働いていて良かったなあ……
さて、お酒の話。
風の森 は、奈良県のお酒として、日本酒を少しかじっている人ならだいたいは知っているであろう有名なお酒です。
人気が出てきたのはここ10年くらいなのかな?
風の森という銘柄は、明確なこだわりがありまして。
それが、
無濾過・無加水・生原酒
です。
ちらっと話をすると、日本酒って瓶詰めされる前に、水足したり、濾したり、加熱したりしてるんすよ。
なぜかというと、ざっくり言えば、
・出来上がりのアルコール度数が高すぎる、味が強すぎるなどで飲みにくい→水を足す
・不純物(おり、とかにごり、とか言ったりしますね)がある→濾す
・コメと水と麹から作っているものななので、ナマモノ(発酵が進んで飲めなくなりやすい)→加熱する
こんな感じなんですね〜。
※本当にざっくりですし蔵人でも杜氏でもないので、ふーんそんなもんなんだーくらいで読んでください。
ではなぜ、世の中には無濾過やら無加水やら生原酒やら、
さらにいえばうすにごりやらおりがらみやらいうお酒が存在するのか?
チョー一言で言っちゃえば、
「フレッシュで飲みやすくて美味しいから」
です。
一昔前の日本酒といえば、
オッサンが飲むもの、家で父親が一升瓶抱えてる、飲みづらくて、喉にカッときて、悪酔いしやすくて……
そんなイメージが強かった。勿論今も尚そういう昔ながらの日本酒はありますし、飲み方考えればそれだって美味しいんですけどね、ホント。
でもこれが、十四代とか伯楽星、飛露喜なんかが有名になった辺りからなんですかね?
イメージが変わり始めました。割と甘いし、冷たくすればスルッとして飲みやすいじゃん!と。
そしてたぶんほとんどの方がご存知のあの銘柄の登場で、日本酒は一気に若者にも受け入れられる様な酒類に変化したと思います。
そう、
「獺祭」です。
水みたい、色も澄んでいて、冷やして飲むと甘口で美味しい。女子ウケ。※個人のイメージです
そんな感じのお酒たちが登場した事で、日本酒業界のメインターゲットが一気に拡大。
ちょっと前には日本酒女子なんて単語も登場したくらい、若い人に受け入れられるものになったんです。
でも、考えてみれば分かると思うんですけど。
お酒覚えたての若い人とか、これまでビールやらレモンサワーやらカシオレやらを飲んできた人が、
興味あるからっていっていきなり、黄桜とか松竹梅とか飲んだって、飲めるわけないじゃないですか。
そこで、じゃあ飲みやすいのってなんだと。
重たすぎず、さらりと飲めて、甘口で、フレッシュで、水みたいで……
こんな感じの酒は、どんなキーワードで見つければいいんだと、みんなやり始めるわけですよね。
で、ヒットしたのが、風の森をはじめとする、「生の微発泡酒」だと思うんですよね。
微発泡酒、日本酒でいうと、有名な「すず音」や「澪」があると思います。発売当時、めちゃくちゃ流行ってどこの居酒屋にも置いてあったし、すず音なんか在庫なくて幻の酒扱いでしたw
あれらはたしか厳密に言えば炭酸添加だったような気がしますが、まあウケたもんはウケたわけです。
それを自然界の力で作り上げるとすると、生酒にいきつくんですよね〜。
生すなわち酵母が生きてるということですから。ヨーグルトだって納豆だって生きているから発酵するんだよ〜。
自然の発酵から生まれたやわらかな炭酸が含まれた微発泡酒。ブドウでやりゃシャンパーニュやカヴァです。みんな好きでしょ?
そりゃウケます。流行ります。
さて、風の森。
実はこちら、現在は一升瓶の取扱はなく、全て720ml瓶の取扱となっています。それは何故か?
無濾過無加水生原酒にこだわっているため、
一升瓶では飲みきる前に劣化が進んで、美味しく飲みきれないからです。
昔は一升瓶もあったんですけど、風の森とゆー酒はまーホントに!劣化が!早い!!!
風の森の価値は、ピチピチとした柔らかに弾ける炭酸と、非加熱による濃厚でフレッシュな旨みにあると思います。※個人調べ
なんで、抜栓して1日2日経って、ピチ感がなくなって甘ダレした味になった風の森、あんまり美味しくないんですよね〜。※個人調べ
でも風の森のこだわりは、無濾過・無加水・生原酒なわけですから、そこを崩しちゃ風の森ではない。じゃどうするか?
出荷する瓶を小さくしてしまえば良いと。そういうわけなんですねー。
※個人調べ
※油長酒造違っていたらごめんなさい
さて、風の森 秋津穂。
風の森 807シリーズの秋津穂バージョン、と解読しましょう。
秋津穂についてや、試験醸造についてはまた後日。
まあ秋津穂ってのはとりあえず、山田錦みたいな酒造好適米(食べるより酒造りに合っているコメ)だって分かっててもらえれば良いですね。
807シリーズは、
そのコメを80%磨きで使っていて、
7号酵母で作っている。
ちゅーシリーズです。
(%やらの話もまたいずれ。)
さて、飲んでみて。
さすが80%、コメの旨みと甘みの濃厚さが凄い!
そこにピチシュワがきて、まーなんとも濃厚だけどバランスが取れている。
ご飯食べながら飲まされましたけど、正直風の森シリーズは飯くいながら飲むもんではないなと常々思ってます。ウチの元社長はご飯食べに行くとだいたい風の森出してくるけど。
単体でどっしりした濃厚な旨みと甘みがあるんで、つまみいらないんすよね、コレ。
ただ山田錦の時よりかは、軽やかだったような印象を覚えました。あとは軽い酸味。(これは7号酵母かな?)
半合で十分な満足感が得られる酒ですわな〜。
逆に甘いのダメな人や、味濃いのダメで真の意味で水みたいに飲みたい人には薦めません。
なんか書きすぎちゃった。
こんな感じでなんとなーく食レポとか、喋りたい事とか適当に書いていこうと思いますのでよろしくお願いいたします。